人からお金を借りることと、銀行からお金を借りることは全く違う
この世を支配するためのツールともなりつつある「金融」。
その中心的な機能が「融資」。
平たく言うと「お金を借りる」ということであるが、
知人や友人から借りることと、銀行から借りることは、
起こっている"出来事"が全く異なる。
1.友人知人からお金を借りることは、単なる「お金の移動」
友人・知人から借りる場合、借りたお金は、もともとその人の所有物だ。
そしてお金の貸し借りは「お金という紙切れの移動」でしかない。
これはもちろん、融資とは呼ばない。
2.銀行融資は、自分のためにお金を「作り出す」こと
銀行からお金を借りる「融資」は、言葉を変えると「信用創造」ともいう。
これは、この世に新たにお金を生み出すことを意味する。
銀行から1,000万円借りることは、既に存在している1,000万円が移動するわけでは
なく、この世に新たに1,000万円が"生み出されている"のである。
資料室(日本銀行のヒミツ−本当の「信用創造」は絶大なパワーを持っている!!)<Anti-Rothschild Alliance>
つまり、銀行融資のことを「銀行からお金を借りる」というのはあまり正しくない。
「銀行に信用創造してもらう」ことが、銀行からお金を借りることなのだ。
3.銀行目線で融資を考える
銀行も所詮は営利目的の民間企業。
そんな銀行の収益源は、融資(信用創造)による返済利息。
銀行は常に融資先を探している。
そして、見つけた優良な融資先には、大きな額を借り続けてもらい、利息を払い続けて
もらいたいわけだ。
これは、借り手から見るとどういうことか・・・?
銀行から融資を受けた原本は返済せずに、利息のみを返済し続けることが、
銀行から好まれる借り手である
ということ。
本当にそんな事が可能なのか???
ここでは、本当にそんなことが可能なのかどうかは一旦置いておいて、
考え方として、「本来的にはそういうことなのだ」ということを認識することが大切。
銀行融資を制する者が、この世のマネーゲームを制する。