不動産購入時の金融機関は、業者の紹介だけでは不十分
不動産購入における「セットメニュー」
不動産を購入する際には、物件選びだけではなく、融資付けもセットで考える必要がある。融資がつかないことには、いくら投資家目線でいい物件だとしても買うことができないからだ。
不動産投資において財布の紐を握っているのは、投資家自身でもなく、奥様でもなく、銀行なのである。
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とはいえ、いきなり不動産投資初心者が、融資をしてくれる銀行を探して回るというのも、なかなか難しい話。
一番簡単なのは、物件の仲介業者に金融機関もセットで紹介してもらうことである。
要は、
この物件ならこの銀行で融資がでますよ
と、物件と融資のセットで提案してもらうのだ。
この「セットメニュー」としてよく出てくる金融機関というのは、おおよそ決まっている。
- ス〇ガ銀行
- S〇J銀行
- オリッ〇ス銀行
- 静〇銀行
では、なぜこれらの銀行が「セットメニュー」としてよく出てくるのか。
それは、物件のエリアにあまり縛られることなく、ある程度の属性のある人であればだれにでも融資を出してくれる金融機関だからである。
不動産仲介業者としては、上記の銀行辺りを押さえておけば、多くのお客様の融資付けに対応できる。
つまり、業者から見て"楽な"金融機関というわけだ。
(業者視点としては、どこの金融機関だろうが、物件を買ってもらって仲介手数料さえもらえればいいのだから。)
「セットメニュー」で本当に物件を買えるのか
さて、上記の金融機関で融資が付けばそれでいいのだが、基本的にこれらの金融機関は個人の属性を非常に重要視する。
個人の属性とは、
- 年収(銀行にもよるが500~1,000万円の間にボーダーラインがある。)
- 金融資産
- 勤務先
- 勤続年数
などである。
これらの属性で弾かれてしまう方は、上記の金融機関を利用することは非常に難しい。
その場合、あきらめるしかないのか???
いや、そんなことはない。
これらの金融機関は、単に業者目線で「使いやすい」金融機関でしかない。
それ以外の金融機関に、融資を出してくれるところがあるかもしれない。
これは、投資家自身で開拓するしかないのである。
他にも金融機関はたくさんある
業者に紹介されることのない銀行、具体的には、
地方銀行(地銀)
信用金庫(信金)
がある。なぜこれらの銀行を仲介業者から紹介されることがほとんどないのか?
こういった銀行は
「地域密着」
で営業している。
基本的には、各銀行の各支店の担当エリア内に住んでいる人だけをお客さんとして相手してくれるのである。
ということは、
不動産業者が地銀、信金を紹介しようとしても、各不動産投資家がどこに住んでいるか次第で使える金融機関(さらには支店も)が変わってくるため、業者としては非常にメンドクサイ。だから、あまり紹介してくれない、というわけ。
(エリアが狭い信金は特に。)
つまり、もし地域密着型の地方銀行や信用金庫に融資を打診したいと思うなら、業者に頼らず、投資家自身で地域の金融機関を開拓しなくてはならないのだ。
というわけで、金融機関の開拓について整理すると、こんな感じである。
・全国の誰にでも、全国のどの物件にでも融資を出す銀行
(例:ス〇ガ銀行、S〇J銀行・・・)
→不動産業者が彼らとコネを作っておいてくれるので、それを利用する
・地元の人にしか融資をしない地銀、信金
→本人が地元の地銀、信金に行って開拓するしかない
銀行融資を受けるために東奔西走することは、決して無駄にはならない。
あなたの成功のためには、絶対に必要な事である。
※開拓といっても、なんの取引もない銀行にいきなり行くよりも、知り合いの不動産投資家の紹介などで相談に行く方が、格段に話が通りやすい。結局は「人脈」が大切というわけである。