サラリーマンは運用・投資対象でしかない!?
世の中のお金の流れをおさらい
世の中の企業は、銀行から融資を受けたり(間接金融)、株式市場を通して投資家から資金を調達し(直接金融)、そのお金を殖やすことを目的としている。いわゆる「営利企業」というやつだ。
いったん、銀行融資(間接金融)に絞って考えると、社会全体におけるお金の流れ、ライフサイクルはこんな感じである。
- 銀行が企業や個人に対して融資(信用創造)することで、世の中にお金が生み出される。
- 融資を受けた企業や個人は、借入金利以上のリターンの見込める事業や投資に、融資(信用創造)してもらったお金をつっこみ、運用する。
- その結果得られた利益から、元本+利息分を銀行に返済する。
- 返済されることで、世の中からお金が消滅する。
銀行から融資を受ける企業や個人の利益の源泉は、融資を受けた際の返済利息と、お金を投入した事業や投資から得られる利回りのサヤである。アービトラージともいえる。
富を築くために立つべきポジションはどこか?
さて、上の絵の中で、一般サラリーマンはどこに位置づけられるであろうか?
サラリーマンは、銀行から融資を受けたビジネスオーナーがお金を運用・投資する対象として位置づけられるのである。
例えば、月給30万円もらっているサラリーマンは、ビジネスオーナー視点から見ると、月に30万円を支払ったとしても、そのサラリーマンの仕事の成果は30万円以上ある(おそらく90万円相当)から、30万円を黙々と払っている、という状態なのである。
ビジネスオーナー目線でサラリーマンに対する「投資利回り」を考えるならば、できるだけ優秀な(高いアウトプットを出す)社員を、できるだけ安く雇いたい。
(まぁ、当たり前のことではあるが。)
こんな上から抑え込まれているポジション(投資対象)に甘んじているようでは、富を築くことなど、到底不可能である。
大きな富を築くには、自ら銀行融資を受け、借りたお金を事業や投資で増やすポジション(上の絵の中の右上の人のポジション)に立たねばならない。
社会全体のお金の流れを俯瞰して見てみないと、こういうことは見えてこない。
いかにサラリーマンというポジションが、世の中のお金の流れの中では非常に不利なところにあるか、お分かりいただけるだろうか。
サラリーマンをやっていても、
- お金が貯まらない
- 生活が良くならない
- 給料が上がると仕事も大変になり、心にゆとりがない
といったことがあるかもしれない。
でも、そんなことは、当然である。
仕事を変えるのではなく、ポジショニングを変える必要がある。