仮想通貨を考えると、お金の本質が見えてくる
仮想通貨と聞いて、なにを想像されるだろうか?
2014年にマウントゴックス社の破産で有名になった
をイメージされる人が多いかもしれない。
2015年4月現在、仮想通貨と呼ばれているものは、実はいくつもある。
・リップル(Ripple)
・ライトコイン(Litecoin)
・ドージコイン(Dogecoin)
・ステラ(STELLAR)
・・・
他にもまだまだあるし、今後も増えていくだろう。
さて、これらの仮想通貨、あなたは一つでも持っているだろうか?
「仮想通貨なんて、信用できない!!」
そんな声が聞こえてきそうである。
では、逆に日本円はそんなに信用に足るものなのだろうか?
日銀は、金融緩和によってマネタリーベースをこれまでにない規模で増やしている。
(マネタリーベースの解説 :日本銀行 Bank of Japan)
通貨量は、この2年間で2倍以上に膨れ上がった。
以前、こちらの記事にも書いているが、お金とは「信用」である。
kasousekai-seishinsekai.hatenablog.jp
お金の量を増やすということは、信用の量を増やすということ。
信用の量を増やすには、信用の「閾値」を下げるしかない。
今まで信用していなかった人も信用して、融資をするようになるということである。
ということは、信用度の低い人にも日本円という「信用の箔」がついてしまうため、
結果的に「信用の箔」自体の信用が落ちてしまうのである。
即ち、日本円の価値が下がるということ。
こうしたことが、日銀のサジ加減一つで決まる通貨、
本当に信用に足ると断言できるだろうか?
一方の仮想通貨。
代表としてRippleを取り上げると、
1,000億Ripple以上は発行されないことがあらかじめ決められている。
それだけ、信用の量が管理・統率されているということ。
盲目的に
・日本の円は安心だ!
・仮想通貨はアヤシイ!
とは言えないのではないだろうか?
結局、お金なんて、
日本円(いわゆるお金):日本銀行が管理している
Ripple(仮想通貨):Ripple Labsが管理している
といった具合で、
・管理している人が違う
・管理上のポリシーが異なる(発行量上限など)
というだけの違いでしかない。
信用によって成り立っているという本質は、どれも変わらない。
あとは、それぞれを吟味して、あなたがどれを信用するか?
どれが「信用に足る」と判断するのか?
それだけの事なのである。
どの通貨を選択して保有するのか。
その点も個人の判断にゆだねられる時代になっているのだ。
※ちなみに私はRippleを保有している。
Rippleの購入については、こちらのサイトがわかりやすい。